ちとせあめ

なごみ(@higuumi753)07th expansion様の作品について、長文になりがちな考察をメインにアップしていきます。新規情報の追加や新たな視点からの考察の結果記事同士が多少矛盾することもあるかと思いますがお目溢し頂ければ幸いです。

ひぐらし業:レナの挙動は?

ひぐらしのなく頃に業。第2話よりカケラ世界が描写され、今までのストーリーとはことなるまったく新しい「鬼騙し編」であることが明らかにされた。

「鬼騙し編」に関する主な考察として、3話目放送後の現在、メジャーなものは以下の通りである。

レナは既にリナや鉄平らを殺害しており、圭一が自分の犯行の痕跡を発見したと怪しんでいる

確かに「鬼騙し編」のレナには従来の「鬼隠し編」とは異なる行動がいくつもみられた。

・体の不調による早退(発症の証拠?)
・綿流しの際の物陰から富竹らをうかがう様子(圭一の言動からスパイと疑っている?)
・「頑張り物語」への言及(罪滅し編の要素だとすると「既にリナらを殺している」?)

また圭一の行動にも違いがみられる。

・1話目でバットで撲殺してしまったときの記憶がフラッシュバックしている
・疑心暗鬼になっている様子が現在あまりみられない

「鬼騙し編では、レナが完全にシロだった鬼隠し編と異なり既にリナらを殺してしまった」と考えると筋は通る。

 

筋は通るのだが、あえて、別の角度から説明を試みたい。
というのも、もしもレナが今回もシロだった時に、竜騎士07先生がたいそうにこやかな笑顔で、

ああ~! あんなに疑わないと誓ったはずのレナのことをまた疑ってしまったんですか!? 『ひぐらし』では仲間を信じる心が大事なのに!

と仰る姿が目に浮かぶようだからである。
また、ゾンビ鬼の際の「レナだけゾンビにならない」という描写が「レナは今回は発症しない」ということの比喩、というのもありうるように思う。
魅音の「フリをして生き残る」というのも、彼女が「フリ」をできる人物であることや「鬼隠し編では殺されてしまっていた」ことをも考えると興味深い点だが……)

 

注目したいのが
・圭一は1話目でバットで撲殺してしまったときの記憶がフラッシュバックしている
という点だ。
基本的に、「別のカケラの記憶」というのはややファンタジーな要素である。しかし、既に圭一視点でその要素が描写されている以上、業では推理の一部にファンタジーを含むことが許されている、と仮定する。

圭一と似たような現象がレナにも起きていたとしたら、どうなるだろうか。

レナが鬼隠し・綿流し・罪滅しのカケラの記憶をちょっとずつだけフラッシュバックしてしまっている

としたらどうなるだろう?

・別のカケラの惨劇の記憶が断片的に流れ込んできていたら不審な挙動になるのも頷ける
綿流し編では「圭一が富竹・鷹野と祭具殿に行った」ことがきっかけで惨劇に巻き込まれ、最終的にレナ以外全員死んだり転校したりで仲間がバラバラになった。もしその記憶があれば富竹・鷹野の挙動を気にすることは十分あり得る
・「頑張り物語」への言及。このカケラで自らがおこなったことについてであるという確証はない。もしかしたら罪滅し編でのやりとりそのものを示唆して想起させようとしている?

そもそも圭一が鬼隠し編ほどではない軽微な発症をしている可能性もゼロではない。アニメ・コミカライズともに、レナの挙動に関してはともかく、魅音の「なかった」という発言にも引っかかりを感じていた。
またコミカライズ版ではレナの「嘘だ」のくだりでは、旧コミカライズにて聞き手が発症した際に使用されていた黒枠の吹き出し文字が使用されている。前作通り雛見沢症候群があるのであれば、今回もまた同じように解釈が可能である……と言えるかもしれない。

これから放送される4話目にて誰が誰をどのような経緯で殺してしまい惨劇が起きるのか、そもそも惨劇が起きるのかどうか、という点で大きく観点が変わると思われる。