ちとせあめ

なごみ(@higuumi753)07th expansion様の作品について、長文になりがちな考察をメインにアップしていきます。新規情報の追加や新たな視点からの考察の結果記事同士が多少矛盾することもあるかと思いますがお目溢し頂ければ幸いです。

なく頃にシリーズの第二主人公について

ジェイデンがキコニアの『メインヒロイン』です!」と主張すると誠に遺憾ながら草を生やされることが多かった。そこで、筆者がどれだけ真面目に「ジェイデンが『非常になく頃に第二主人公らしい生育環境や行動パターンや思考回路をしている』」と考えているかを示すべく、歴代の第二主人公と比較してみた。

 

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正直こんなにたくさん挙がるとは思っていなかった。たぶん罪滅しEP7あたり真面目に再プレイしながら比較したらもっといろいろ共通項が生じる可能性あるのでは?
逆に都雄をレナベアトと比較することは非常に困難である。都雄は少し素直じゃないくらいで、自分自身の感情への認識が明瞭で困りごとが生じた時に即座に友人を頼れている。また既にジェイデンに対して一方的に甘えて寂しさを紛らわすという<不誠実>もおこなっている(「兄弟の日」の記事参照)。
ただ可愛がられるだけの存在であることを望まず、対等な相棒でありたいというなら、自分一人では解決できないジェイデンの精神状態を都雄が助けるほうが自然なように思う。

ともあれレナにしろベアトにしろ、複雑なパーソナリティをしていたのは、当該社会における問題提起をする立場にあったことと密接に関わりあっている。言い換えれば第二主人公はなく頃にシリーズのテーマ性を背負わされがちともいえる。
ジェイデンが第二主人公だとするとキコニアのテーマは「隠蔽してきた結果悲惨な状態になってしまったものをそのまま引き延ばし続けるのは良くない」であろうか。「プレイヤーの席は与えない」=謎が出題されない状態になっていることとの整合性もつく。また、肉体不要論を自ら率先して選択するようなことを言っていたが、本人が気付いているかは不明だが、行動や身体の変化から感情を把握している人物が肉体を失ったら非常にマズイことになるNo more肉体不要論!


2020年5月14日追記:
先日07th大浴場2020小冊子が公開され、ちょうどレナとベアトがキコニアのウォーキャット達と交流する機会があった。
https://07th-expansion.net/archives/4211
作中で二人と会話が多いのは都雄だが、都雄は二人とうまくコミュニケーションが取れているとは言い難かった。何しろ「二人にガントレットを着けてもらおう」と提案する気でいたにも関わらず提案をするスキすらないままセクハラ発言を浴びまくった挙句、爆速でベアトに更衣室に送り込まれてしまった。ギュンヒルドの言う通り、「役者が違う」。さらにリサーチをサボって練習もせず負けた挙句「恥ずかしいから」というワガママで約束を破るという行動をとっている(※都雄が本当にミャオとは「別人」と主張するのであれば、約束を破った挙句妹に押し付けたことになってしまう。どう考えても悪いのは都雄である)
対するジェイデン。よく見ると二人の協力を楽々取り付け、ベアトに至っては積極的に後押しをしている。しかもジェイデンは「俺はお前を辱める為ならどんな努力も厭わねぇんだよ!!」と宣言したうえでその宣言に恥じぬよう地道にリサーチと練習を重ね、ピンチも機転で乗り越えている。(おバカな目的も含めて)目的のために努力を惜しまないこの姿勢はまさに「第二主人公らしさ」だと感じた。